写真はデータで納品して終わり、という仕事の仕方が増えています。それ自体は間違いではありませんが、プリントとして手元に残る写真の存在感は、画面で見るものとは別物です。ここでは、ファインアートプリントの制作工程を具体的に説明します。
Hahnemühle Photo Rag 308gを選ぶ理由 ¶
ファインアートプリントに使用する用紙は、Hahnemühle Photo Rag 308gを標準としています。この用紙は表面に適度なテクスチャーがあり、特に中間調の豊かさが際立ちます。重量308gは、プリントを額装したときの存在感に直結します。光沢紙と比べて反射が少なく、どの角度から見ても色が安定しています。
色調整の工程 ¶
制作の工程は、まずデータの色調整から始まります。モニターで見る色とプリントの色は必ずしも一致しないため、Prism Print Labのキャリブレーション環境でテストプリントを出し、調整を繰り返します。この工程に通常3〜5日かかります。フィルムで撮影した場合は、現像・スキャンの後にデジタル調整を加えてからプリントします。
サイズと額装の選択 ¶
プリントのサイズはA4からA0まで対応しています。サイズの選択は、最終的な展示環境によって変わります。住宅の壁に飾る場合はA2前後が多く、ギャラリーでの展示ではA1以上を選ぶことが多いです。額装の手配も可能です。フレームの素材と色は、写真の内容と展示環境に合わせて提案します。
既存のデータやネガからの制作 ¶
新規の撮影依頼だけでなく、既存のデータやネガからのプリント制作のみのご依頼も承っています。古いフィルムのスキャンから始める場合も対応可能です。アナログ暗室でのバライタプリントをご希望の場合も、ご相談ください。まずはデータまたはネガの状態を確認させてください。
手元に残る一枚を作りたい方は、ぜひご相談ください。データの状態から確認して、最適なプリントの方法を提案します。